大阪市民管弦楽団は、1970(昭和45)年に結成されたアマチュアオーケストラです。数人のクラシック音楽を愛する市民が「私たちの手でオーケストラを」を合い言葉に活動を開始しました。
1972(昭和47)年に郵便貯金会館ホールで第1回定期演奏会を開催、以来、定期演奏会での演奏を中心に、様々な社会人が集まって活動を続けています。
創立15周年にあたる1985(昭和60)年には、当時、新鋭の金洪才氏を客演指揮者に迎えて記念演奏会を開催しました。この時に初めてザ・シンフォニーホールの舞台を使い、ショスタコービッチ作曲の「交響曲第5番」を演奏し好評を博しました。
1998(平成10)年3月には、第50回記念定期演奏会を開催し、やはり指揮者に金洪才氏を招聘、マーラーの大曲「交響曲第2番」を演奏しました。この時は、オーケストラ、ソリスト(2人)、合唱による大編成・240人の演奏に、会場からも大きな賞賛と拍手が贈られました。
創立30周年にあたる2000(平成12)年の第55回定期演奏会では、リヒャルト・シュトラウス作曲「英雄の生涯」ほかを、2003年(平成15)年の第60回記念定期演奏会では、レスピーギ作曲「ローマの祭り」ほかを、いずれも金洪才氏の指揮で演奏しました。
定期演奏会以外にも、オペラ「蝶々夫人」「椿姫」「ラ・ボエーム」、またバレエ「くるみ割り人形」、さらに桂三枝氏を迎えての音楽落語など、バラエティに富んだ活動を行っています。1999(平成11)年1月には三枝成彰作曲のオペラ「忠臣蔵」(3幕2場)を関西で初演(ガラ形式)いたしました。また、年末には市民合唱団とともに第九演奏会も行っています。
阪神淡路大震災に際しては、被災地での慰問演奏を行うとともにチャリティコンサートを開催し、収益金を義援金として寄付するなど、単なる音楽団体ではなく、市民社会の一員という立場での活動も行っています。